2010年 05月 23日
ホリエがペットショップボーイズを知ったのは彼らがブレイクした1985年。 デビューシングルである「Westend Girls」はえらいショッキングで、当時高校生だったホリエはLPをカセットテープにその1曲をダビングしてウォークマンで聞きまくった。 デュランデュランやカルチャークラブなんてそれまでのヨーロッパ勢と比べて、どこか冷めた印象のニール・テナントのヴォーカルや寡黙なクリス・ロウのパフォーマンスが目を引いたのを覚えてる。 彼らの新しいアルバムが出る度にそれを聞きながら夜中に自転車を走らせる、という変な趣味ができたのもそのころ。 とりわけ「Oppotunities」や「Suburbia」が収録されたデビューアルバム「Please」はなぜか疾走感たっぷりで、今のように自動車で移動するようになってから経験できなくなった心地よさがあった。 そんな彼らが昨年の年末ロンドンのO2アリーナで行ったコンサートのライブDVDが最近のドライブのお供。もちろんこの前の「嵐の」高知旅行でもかなりなハードローテーションでした。 もうね、「求められてる」モノがよくわかった構成。巨大な立方体がスクリーンになったセットはあるときは自動であるときは人力(!)でどんどん形を変えていく。 その前ではニールとクリス以外にはダンサーしか登場しないパフォーマンスがほとんどMCもなく進む。 このダンサーがね、とんでもなくすごいよ。ライブ前半では立方体をすっぽりとかぶったダンサーが登場、そこから前衛ダンスやダンスパフォーミングのようなダンスだけでも十分通用するクオリティのパフォーマンスが繰り出されるけど結局ダンサーは総勢4人。 どんだけウラで大変やねん、と思わせる八面六臂ぶりでそれもひとつひとつちゃんとしてはる。 ある時はアヴァンギャルド、あるときはクラシカル、そうかと思えばジムナスティック、はたまたコーラスシンガーや建物(笑)も演じてる。 しかも4人のうち2人は双子!すごいです。 映像の内容はもちろん使い方もすんばらしい。照明機器としての利用もあり、背景として効果的に利用されていたりして、自分たちの姿を見せるためだけのオコチャマバンド的利用とはまったく次元が違う。しかもそのスクリーンが大道具にもなってるという周到さ。 U2もそうでしたがただ「見せる」というだけの映像ではなく、「場を作る」ための道具として利用したシアトリカルな舞台は見ていて飽きさせません。 文字通り「演劇的」な要素も多分にあったし。 内容的には前半は最新アルバムである「YES」からの曲をメインに、中盤からどんどん懐かしい曲が顔を出し、最終的にはアンコールで「Westend Girls」で締める、というファンは大喜びの構成。 不覚にも初見では7曲目の「Two Divided By Zero」でマジ泣きしてしまいました。 あれ、あきませんわ(笑) 舞台を生業にしている人間には参考になる部分がたっぷりなこのライブ、必見です。
by radi-spa.horie
| 2010-05-23 22:53
| 音楽
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