2013年 06月 24日
やられました。完全にウラをかかれた。人間として一枚ウワテでした。 オリジナルアルバムとしては8年ぶりらしい(!)ダフト・パンクの4枚目(意外に出してないな・笑)のニューアルバム。 まず、全13曲(日本版は14曲)のうち、10曲がコラボ曲。 しかもその相手がナイル・ロジャース、ジョルジオ・モロダー、ポール・ウィリアムス…。 今のソウル/ファンク/ダンスミュージックシーンの礎を作った大御所ではあるけれど、ダフト・パンクがメインにしてきた「ゴリゴリ」系の人たちではない。 で、さらにチリー・ゴンザレス、ジュリアン・カサブランカス、ファレル・ウィリアムス、パンダ・ベアーなんて今現在のメインストリーム(一部マニアック含む・笑)…。 もちろんありえるセンではあるけれど、別に今ダフト・パンクとの組み合わせを考えなくてもよさそうな人々。 それらを全て飲み込んで、完全に80年代〜90年代初め頃のソウル/ファンクアルバム。 しかも密度が高い高い。 その密度の高さにも負けないぐらい、彼ら二人のソウルミュージックやファンク、ダンスミュージックへのオタク的愛情(笑)がひしひしと感じられる音作りです。 だってナイル・ロジャース自身がギターでクレジットされてたり、ネイザン・イーストとオマー・ハキムのリズム隊にポール・ジャクソンJr.が絡んできたりと、完全に「あの頃」の音を今の密度で再現しました、的な豪華さ。 よくないわけがない。 とかく訳の分かんないインスタレーションとか、アヴァンギャルドな若いのん(若くないのも含め・笑)とかがアートだなんだともてはやされる今時、こういう作り込んだスキのないのを敢えてガツンと持ってくるあたり、15〜16年前に「フランスからダンスシーンに殴り込んできたニューエイジ」なんて謳い文句で動物のかぶり物(笑)で登場した頃から変わらず「こういう」音楽をリスペクトしてるんやねぇ、とよくわかります。 だって自分たちの期待されてるモノじゃないのを公然と「新作ですねん」って出すのは、自分たちの仕事に自信があるだけでは無理やと思うの。やっぱ自分たちがそれを好きじゃないと。 コンセプトアルバム(というかリミックスアルバムか)だった前作「TRON:Legacy」のサントラでのパフォーマンスで「いいねぇ」と思ってたら、今回はすっかり黙らされてしまいました。 特に単独作の「Beyond」あたりのヴォコーダー使いはベタ(でもオシャレ)で夏っぽくていいわぁ。 あとジュリアン・カサブランカスとの「Instant Crush」もリリックの滑りがよくてサイコー。 この夏はこのアルバムを聴く回数が増えそうです。 あ、Perfume以外にね、ってことね(笑)
by radi-spa.horie
| 2013-06-24 16:17
| 映画&舞台他
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