2016年 10月 30日

マイ・アニミズム

c0057602_12135391.jpg宗教観なんていうほどのことでもないんだけれど。

以前書いたように、駆け落ち同然でホリエが誕生した堀江家はホリエが幼い頃は露天の生簀の監視小屋みたいな掘っ建て小屋に住んでて。
でもまぁ、彦根よりもさらに田舎から出てきた青年だった父は家族のために必死で働いて。
ちょうどホリエが小学校へ上がる直前くらいだったかなぁ。
生簀が並ぶ敷地の中にようやく一軒家を建てるってことになってね。
当時の自宅から子供の足で歩いての2〜3分しか離れてないところ。

保育園が休みの日曜日はその新築現場も休みでね。
棟上げもまだ先の現場には見たこともないぐらいたくさんの材木が積み上げられていて。
スノコに乗せられた材木には大きなブルーシートがかけられていた。
「危ないから入ったらあかんで」なんて言われてても、そんなの聞くわけない(笑)
日曜ごとにそこへ行ってはブルーシートの中に潜り込んで、材木の山と山の間にできた大きなテントのような空間で長い間過ごしていたのを覚えている。
自分は「ナイショ」のつもりだったんだろうけど親はわかってたろうなぁ。

自分の背丈よりも高く積み上げられた木材が真新しい香りを放つ薄青い空間。
当時5〜6歳だったホリエ少年にとってある意味「聖域」だった。
母親の実家へ行っては仏壇の前で手を合わせるのが普通のことだったホリエ少年。
なんとなく敬虔な気持ちになったのも普通のことだったのかもしれない。
自宅から内緒で持ち出した牛乳瓶に近くのあぜ道で摘んできた野の花を生け、何もアイコンになるものがないのに手を合わせていた。
仏でも神でもなく、自分が感じた「何か」。
それは宗教と呼ぶにはあまりにプリミティヴでシンプルな「何か」だった。

年を経て様々な「教義」を学び、それとともに考えることがどんどん複雑にはなっていった。
なっていきはしたけれど失ったものも多かった気がする。
もっとシンプルに「何か」を尊ぶことを思い出してもいいのかもしれない。


"Pig" by Vai

by radi-spa.horie | 2016-10-30 12:13 | 人間 | Comments(0)


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