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2006年 08月 09日

じん六/京都市北区上賀茂

じん六/京都市北区上賀茂_c0057602_196361.jpg北山のいわゆるバブル通りの中に奥まってポツッと建つ民家風。駐車場がある蕎麦屋さんって京都ではなかなか貴重かも。

ここでの一番のお楽しみは「そばがき」。
他の店のボテッ、モチッっていうの(もちろんそれも好きなんやけど)とはちょっと違う食感。う〜ん、どう言うたらわかりやすいかなぁ、しっかりしたマシュマロっちゅー感じ?フワッフワやのに口に入れるとブワッと蕎麦の香りが鼻に抜ける。間違いなく蕎麦粉。ここまでフワフワにするにはえらい力仕事やと思うんやけど、大将はスマートな男前です。

ここのお気に入りがもうひとつ。「そば三昧」。
一般的にはいくつかの産地の蕎麦粉をブレンドして使うところを、ここでは産地別にそれぞれ挽き方や打ち方を変えて別々に蕎麦切りにしてるので、その時に状態のいい蕎麦粉を使った三種類の蕎麦を少しずつ出してくれる。
それをダシのしっかり効いたそのまま飲んでもいいくらいのつゆにくぐらせてささっと。このつゆがクセモンであかんあかんと思いながら結構下世話にたっぷりつけてしまう。

今回は(写真上から)北海道産、栃木産、福井産。
蕎麦の香りって、と思った人は実際に行ってみてください。こればっかりは嗅いでみないと。
茹でた栗みたいな、お粥さんのような懐かしいニオイ。
北海道のは香りがさっぱりとして香りの通りのあっさり味、栃木は深い香りで意外に濃い味、福井のは青みがかった香りでストレートな味…。
そんなシアワセな食べ物をワサビをすりすり、そばがきをつつきながら吟醸酒を呑みつつ待つ。

ステキなひとときでしょ?

これ、食べる人によって感想が違うんやろうな。
最近ホンマにそう思う。
前々から「マズいものなんてない、自分に合うか合わへんかだけ」ってスタンスできた。だから「マズい」って簡単に言う人には「マズくない!自分に合わへんだけや」って説得(恫喝?)してきた。
だって何を食べるにしてもそれを作った人がいるわけで、その人はまさかマズく作ってやろうと思って作ってるんじゃないやろうしさ。気の毒やん、作った人が。
その人は「これでオッケー」って思ってるんやとしたら、それを「マズい」の一言で片付けるってことはその人の食生活を否定してしまう気がして。

でもいろんなモンをいろんな人と食べて、感想を共有したりする中で「ああ、自分が美味いって感じるモンもそう感じひん人がいるんやなぁ」って思うことが何度かあって。ホンマに「食」ってのは「主観」やなぁ、と。

でも自分の感想で他人の先入観が生まれるんなら、こうしてレポートしてるのが果たしていいことなんかどうかわからなくなってくるわなぁ〜。いわゆるグルメリポートなんか見てると同じカテゴリーでもある店はものすご褒められててある店はケチョンケチョンやったら、それを見た人は褒められてるほう行くわけやん?でも果たして褒められてるほうの店がその人に合ってるかどうかわからへんしさ。一般的な感想を求めてるんならともかく、ホンマに自分に合ってるかなんて食べてみんとわからんもん。

だからここには自分が食べてみてちょっとでも「美味い」って思うところがあったら紹介します。
んで、「自分には合わへん」って思ったら紹介しません。っていうか今までもそうやったし。ヨロシク。

by radi-spa.horie | 2006-08-09 19:54 | 食べ物&嗜好品


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