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カテゴリ:仕事( 20 )


2017年 09月 27日

自分なりの「斬られ役」論今頃。

c0057602_09143510.jpg会社員時代、20年以上いろんな現場でいろんな人の「殺陣」を目にする機会に恵まれていたので、自分が動けなくてもその良し悪しはある程度的確に判断できるようになった(と思ってる)。
そんなホリエが最近よく思うこと。
というか自分が演出をする上で以前から気になっていて、気にするようにしていたこと。

若い演技者にありがちな「スピードを求める殺陣」はアクションに対してのリアクションになっていないことが多い。
自分の中に段取りができあがってて、はじかれる前からはじかれた後の軌道へ行こうとしてたり。
いわゆる「コンビネーション芸」になっているのが少なくない。

映像だと現場の年齢の層もある程度厚いので「わかってる」誰かが気づいて修正(本人に聞く耳があればの話だけれど)できたり、編集でなんとかしたりできる。
でもやっていることの身体的なハードさもあってか年齢層が偏ってしまいがちな活劇、特にチャンバラを中心にお芝居を組み立ててるタイプの小劇団さんとかだとその辺が気になる人がいないのかスピードスピードスピードになっててもうなんか「踊り」になってるのをよく見る。
そういう「演舞」のキレイさを見たい向きにはそれでもいいのかもしれないけれど、ホリエは「殺陣」が観たい。
よく「殺陣田村」を「演舞」と呼ぶ人がいるけれども、本当に巧い人たちの「田村」はちゃんと踊りじゃなく「立ち回り」になっている。

斬られないと痛くない。
足を払われるから転ぶ。
斬り込んでくるから受ける。

特に手(殺陣の手順)が入ってないと手を追うだけが必死でそこがおろそかになる。
殺陣は殺し合いの演技。
殺す・殺されるの演技がなく、順序に従って動くだけではリアルに見えない。

芯(主役)は多少そうでも見ていられるんだけれど、かかり(斬られ役)がそうだと目も当てられない。
逆に言うとかかりがしっかりしてるだけで立ち回りがぐっとリアルになる。
だから芯を座長がやっちゃってかかりにちゃんとした人を回せなかったりすると殺陣全体が早いだけで殺し合いに見えなくなっちゃう。

なんかね、そうなっちゃうともったいないね。
「スター」を作るより全体のスキルの底上げに時間を使う方が先のことを考えるといいと思うんだけどなぁ。
今のままだとヤだなぁ。
自分がおっさんになったからそんな風に思うのかなぁ。
自分が動けないのにえらそう?


by radi-spa.horie | 2017-09-27 09:15 | 仕事 | Comments(0)
2017年 07月 07日

裏切り続ける仕事

c0057602_00291462.jpg
知ってる人は知ってると思うけれど、ホリエは紙媒体のデザインをやらせていただいてる一方、イベントや演劇の音響もお仕事としていただいてるんですが、そんな中で求められることが多いのが「曲の編集」。
はい、もひとつピンときませんね。わかります。

いや例えばね、イベントなんかで流行りのドラマ主題歌をリップシンク、いわゆる口パクでパフォーマンスするなんて際「これ丸々やると長いよねぇ」なんて時に「主題歌で流してる長さのないの?」なんて気軽めに言われることは日常的にあってね。
でもないんですよ、フツーそんなの。
まぁ仕事がら、たまーにアニソンなんかで「TVサイズ」なんてのが手に入ることはあっても、一般に出回る音源でそんなの収録されてることなんてまずない。
そうなるとどうするかっていうと「造る」って作業になるわけで。
イントロを短くして、2コーラスめを抜いて、最後のリフレインを1回にして、フェードアウトしてるアウトロをカットアウトにして…。

編集というよりは改造。

切り貼りした端境を自然に繋いで、イベントでパッと聴かされたぐらいでは不自然さがわからないレベルに。

そんな例はイベントだけじゃなく演劇にもよくあるハナシでね。
「この曲の雰囲気でここの芝居を見せたい」なんて場合、オーダーしてそれ用に作ったり(そんなお金かかることできる劇団なんてなかなかないし)、曲の尺に合わせて芝居の進行を組み立てたりするんじゃなければ、曲と芝居の尺が合うなんてことほぼない。

じゃあどうするかっていうと件の「改造」が必要になってくるわけでね。
「この曲のここからここまでの部分で5分になりませんか?」ってあなたそれ1分20秒しかないじゃないの、なんてことザラでね。
それも作った「改造曲」でリハーサルしてみると「あー、芝居がノっちゃうともうちょっと尺欲しいなぁ」なんてこともよくあってね。今関わってる現場なんかだと同じ曲を4回も改造したりなんかしてますが。
はいそこのあなた、「そんなの、どうせ改造するなら最初から長めにしとけよ」って思ったでしょ?

あなたは甘い!

曲構成が比較的はっきりしてる歌モノの曲は間奏を伸ばしたりリフレインを偶数回(ここ大事)増やしたりすればある程度格好はつくけれど、芝居にあてる曲なんてほとんどの場合がいわゆる器楽曲でなんかの映画のサントラからひっぱってきたりクラシック曲だったりするので同じフレーズの部分でも楽器構成が違ってたりビミョーにテンポが違ってたりして、単純に切って繋ぐとそりゃもうすごい違和感なわけで。それまで聞こえてたバイオリンの余韻をぶった切って突然チェロがゆっくりめに主旋律弾きだしたらそらおかしいですわな。
そういう事例を避けて無難に繋げる部分を探して長さを出すには限界がある。
大体の場合、10秒〜20秒。よくて30秒伸びたらいいところ。

それでも演出家って人種の人たちは伸ばした音源でリハーサルして「あと15秒からできたら30秒欲しいね〜」なんて誰にともなくボソッと言ったりできる人たち(そこ演出家としては一番必要みたい・笑)なので、そうなるとバイオリンが主旋律を担当してる部分を何回か増やして、チェロが主旋律を担当してる部分のパッセージの早さに徐々に近くなるように(不自然じゃない程度に)調整して、繋ぐ前の部分をフェードアウトに後ろの部分をフェードインにした音源をうまくメロディが重なる部分で合成、必要なら音量的に抑揚をつけて…。
もうなんだか細かく説明すればするほど説明としてわかりにくくなる始末。

ま、やれるんですが(笑)
何百という曲を改造してきたキャリアもありますし。
ただ、デザインもそうですが「5分で作るには5年のキャリアが必要」なんて揶揄されるのと同じく、色んな曲を色んな苦労を経てやってきてるから短い時間で可能なわけでね。

いや、今回はそこのグチじゃなくて(笑)
「こんな苦労をしてるんですよ」なんてハナシをしたいわけでもなく。

「それを作曲した本人が聴いて是としてくれるのか」ということが常にアタマにあって。
クリエイターに対しての裏切りになるんじゃないかと。
「オレならこうする」ってだけでやっちゃっていい部分じゃない気がずっとしてました。
ええ、過去形。
ものすごく長い間、正直言うとメンタルを病むほど悩んでいたけれど。

ここ数年はそれを気にするより「いかに作曲した本人が聴いても気付かないぐらいの自然さで改造できるか」ってことにシフトするようにしてます。
全然気にならないって訳じゃなく、「この曲を求めてる人が使える尺にする」ことのほうに精神的なウェイトを持っていけるようになったというか。
「作曲した本人に代わって必要としている人の要望に応える」という若干おこがましい精神性も含んで。

だからね、どんな曲でもお好みの尺に整えますよ。
クリエイターへの裏切りにならないよう、クオリティを保てるように精進も怠りません。

あくまでそれはお仕事でね(笑)



"惑星タントラ [Vocal:齋藤飛鳥]" by MONDO GROSSO



by radi-spa.horie | 2017-07-07 00:46 | 仕事 | Comments(0)
2017年 04月 13日

職域のはなし

アーティストという連中は表現手法のひとつとして「何かを作る」という行為を持ってるだけだから放っておいても自己発信する。
でもアルチザンは「何かを作る」ことが人生の全てだったりする人が少なくないので優秀な営業マンやバイヤーに巡り会わないと仕事の大変さが実入りに見合わないことが多いと思う。
そういう人たちを引き合わせるエージェント的な職業って日本は少ないよね。
都市計画や町おこしなんかでガバッと持ってっちゃう人は多いのに。


by radi-spa.horie | 2017-04-13 00:50 | 仕事 | Comments(0)
2016年 06月 14日

お礼とご挨拶(長文)

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グズグズ考えてて遅くなっちゃいましたが、改めて皆様にごあいさつとお礼を。
そしてカレーに対するエクスキューズを「全て終わった今」だから。

去年の7月から1年間にわたって毎週金曜日のお昼に出店させていただいていた「カレー屋ホリエ亭」を先日2016年6月10日に終了させていただきました。
お越しいただいた皆様はもちろんのこと、直接間接関わらず支えてくれた様々な方、「魔法にかかったロバ」の代表・山崎君を始め事務局のみなさん、本当に本当に本当にありがとうございました。

思えば日替わり店長の店「魔法にかかったロバ」の代表・山崎君にお誘いいただいて、最初はおっかなびっくりで探り探り始めた「商売」でした。
実はね、ホリエはバイトも含め飲食業に携わったことは一度もなくてね。
そんな人間が週に1回とはいえできるのだろうかという不安もなくはなかったわけで。
だってたまにフードでヘルプに入るとかってレベルじゃないじゃないの。
週に1回ってことは毎週毎週メニュー考えないと(トッピングを毎週変えてたからね)いけないし。
その上「商売」ってなると「美味しい」以外にももちろん「ペイする」っていうことも大事だし。

そう、ホリエが一番苦手なこと。

「原価を考える」(笑)

いや、全然笑い事じゃなくて毎週カレー自体の原価にトッピング、食前の冷たいスープ、付け合わせのキャベツや大根の甘酢漬け…。
特にスープは定量をつかむまでカレーと同じぐらいのコストをかけちゃったこともあってそういう意味では大失敗だったこともありました。

プラス、始めてしばらくした頃から始めた「昼呑み」パターン。
毎回定番のキャロットラペを含め3種類のおつまみを「おつまみプレート」としてお出しするようになるとメイン以外にも毎週メニューを考えることになっちゃって、やりたくて始めたものの慣れるまでは時間的にもコスト的にも自分の首を絞める結果に(笑)
とはいえ、せっかく昼から呑んでもらうんだからちょっとでも美味しいものを、なんて思っちゃってねぇ。コストを下げるために手間をかけると時間的に圧迫されちゃうし。そういう意味では、よく笑い話で言ってましたが「週7日のうち仕込みも含め2日間カレー屋に使ってるからほぼカレー屋」な状態でした。
後半はスイーツもやりだしちゃったし、コーヒーはハンドドリップで出してたしそりゃそんなことしてれば時間かかるわな。

あとはまぁ、「カレー屋ホリエ亭」と銘打った看板を表に掲げてるのに店に入ると「昼呑み」と大きく打ち出しているので全く事情を知らない飛び込みのお客さんにはナゾな思いをさせたと思います(笑)ごめんなさい。

そんなホリエ亭でしたが、結果的には常連のお客様もあり、飛び込みのかたもあり、特に昼呑みを始めてからはヒマですることがない、ということがなく楽しい時間を過ごさせていただくことができました。
それが一番ありがたかった。

私事ですが、父親が亡くなったりして急にお休みをいただいた後、変わらずに顔を出していただいた皆様には感謝です。
メンタルはかなり支えられました。いや、ホント。

で、肝心の「カレー」なんですがね。

普段からカレーが好きで自分でもいろんなタイプのものを作るし、あそこの店が美味いと聞くといそいそと出かけて行ったりもしてました(というかしてます・笑)
ホリエが若い頃はいわゆる欧風のカレーが主流で、今のようにインド料理屋やカレー専門店なんてあまりありませんでしたが今はね、いろんな種類のカレーが目白押しで楽しいね。

でもね。

ホリエがトシ食ったせいなのか(認めたくないけど・笑)今流行りのたくさんのスパイスを使ってシャープな辛さや香りや風味を追求したカレーはね、自分が毎日食べたくなるって感じにはならないから出したくなくて。
さりとてフツーに具沢山のいわゆるお母さんカレー出しても仕方がないし。
インド風カレーはインド料理屋さんがすぐ近くにあるから(笑)勝負にならないし。

ご存知の方は少ないと思いますが、実は2015年の7月からホリエ亭を始める前の月・6月の18日にプレ営業として(なんせ自分一人で出店ってのが初めてだってこともあって気を使ってもらっちゃって)カレーを出す店を単発で出させてもらったんですよね。
その時は悩みに悩んで以前来客の折に出して好評だった「八丁味噌カレー・厚揚げパニール風」を出しましてね。
その時は「毎回違う味のカレーを出す」なんて無謀なこともチラッと考えていたんです。
すごいね、我ながら(笑)
ある程度好評はいただいたんですが、近しい人間の「食べて美味しいと思ったのに次来たら全然違うカレー出てきたらがっかりするかも」という言葉に一念発起。「ホリエカレー」を作る、という方向に舵を切ったわけです。

それからレギュラー出店までの2週間ほど、カレーのことばかり考えてました。

今の年齢の自分が作るカレー。
毎週食べてもらえるカレー。

何度も何度も試作したために冷凍庫は残りの試作品でいっぱいになっちゃって大変でした(笑)

今だから本当のことを言うとレギュラー営業の最初何回めかまでは味が一定しなくて何度も店頭で調整しながらお出ししてました。
その後も材料の違いやちょっとした状況の変化(気温とかね)かなり味が変わってしまったりしてヒヤヒヤしたこともありました。
そうそう、1度は作ったものを全て廃棄したこともありました。あれはイタかったなぁ。

そんな中で自分のレシピを数値化し、使う材料の産地を一定化することでなんとか着地点を見つけたような感じで。

そうしてできたのが「ホリエカレー」でした。

多めの昆布出汁と鶏ガラの出汁をベースに玉ねぎとトマトピューレをメインにしてホールのクミンシードを始め、できるだけシンプルなスパイス構成でサラサラと食べていただける「とんがってない」カレー。
油も少量のマカダミアナッツオイルと最低限の量のバターのみ。
そんな「お茶漬けのようなカレー」にようやくたどり着けたのはレギュラー営業開始の直前でした。

ただ毎週何かしらの変化をつけたい。
それでトッピングを毎週変える、という方法をとったんですね。

でもそれがまた自分の首を絞めた(笑)
カレーソースの味がサラリとしていたがためにトッピングの味に左右されすぎる、ということがありまして。
特にソースに直接入れるタイプの具(ひよこ豆とか)や揚げ物とかが顕著で。
よくお客さんに「カレーのレシピ変えた?」って言われたもんです。
出汁の風味がガラッと変わっちゃうこともあって。
で、「水分を少なめに作ってトッピングに合わせて現場で加水率を変える」という苦肉の策(笑)を考え出しました。
ウイスキーを飲む時に加水率を変えると味わいが変わるでしょ?あれでふと思いついたわけです。
あっさりとしたトッピングの時はさらっと、肉類を使う時はしっかりめに、酸味があるものの時はさらに辛味を足したりして現場での調整をすることでベースのカレーソースのレシピを安定させていきました。

もう年が明けた頃からはどんなトッピングがこのカレーソースに合うかっていうのも見えてきて、あまり冒険しないようになったんですが、春になって何を思ったか「バナナカレー」なるものを出しちゃいまして。
これがまた終わりがけになって転機に。
なぜかお陰様で大好評。
いつもより多いお客様に気を良くして2度3度やらせていただきましたが、毎回売り切れ御礼。
事務局の広報のサポートもあり、リピートで来ていただけたお客様も何人か。
いや〜、カレーソースに隠し味として入ってるわけでもなくトッピングとして「ドン」とバナナ(もちろんワインソテーにはしてますが)が乗っかってるヴィジュアルは「予想外」といういいのか悪いのかわからない評価もたくさんいただきました(笑)

そんなこんなで皆様に育てていただいたホリエカレーもめでたく終了。
お世辞でも「寂しいです」と言ってもらえるとやっぱり嬉しかったです。
別に料理を止めてしまうとかまほロバを卒業とかってことではないですが、しばらくは自分のためにだけの料理を作りたいです。

皆様、そんなホリエ亭に1年間のご支援をありがとうございました。
またね。

by radi-spa.horie | 2016-06-14 14:38 | 仕事 | Comments(2)
2015年 09月 02日

悲報・ホリエがパクリ!?

c0057602_9114613.jpg今回「パクリ」が発覚したのはホリエがオーナーシェフを務める架空のレストラン「空想レストラン」のロゴがホノルル・マガジンが毎年ハワイの飲食店を対象に読者の投票で発表するグルメアワード「ハレアイナ賞」の受賞店に贈られる記念盾のロゴに瓜二つというのである。



c0057602_915981.jpgそれがこれ。


う〜ん、見れば見るほど似てる…。
取り下げようか…。
というかもうちょっと似せる方向にしようか…。


"COPY" by Plastics

by radi-spa.horie | 2015-09-02 09:17 | 仕事 | Comments(4)
2015年 09月 01日

結局愛なんてないのね

ひと絡げに「日本のデザイン業界が腐り切ってる」と言われるのは不愉快だなぁ。
そこで言われてる「デザイン業界」って「デザインを生業にしてる人の業界」じゃないでしょ?
ちゃんと仕事してるデザイナーはたくさんいるし、そもそもこの人のやってることはデザイナーの仕事とは違うし。そうね、営業マンっていうのが的確かも。

しかし、この人を作り上げた広告業界は知らん顔なのね。まぁ擁護の声を上げちゃったら自分たちの仕事に影響するか。

メディアが叩くのはお金になるから当たり前。小手先の仕事をコネでねじ込まれ続けてきた恨みもあるんだろうけどね(笑)。だったらその時に言えよ、と思うけど、メディアなんて大手広告会社の下請けでもあるわけだからそら言えんわな。

今やあの人たちは「私たちが世の中の流れを作ってます」ってはっきり言っちゃうんだもんね。
だったら彼を一転ヒーローにしちゃうぐらいの仕掛けをやったげなさいって。
彼だけが悪いわけじゃないでしょ?
責任感じてる人もいるんでしょ?

by radi-spa.horie | 2015-09-01 16:50 | 仕事 | Comments(0)
2015年 08月 20日

愛だろ、愛っ。

c0057602_1374249.jpgパクりなのか、
オマージュなのか、
インスパイアなのか、
リスペクトなのか。

対象への愛情の問題なだけに線引きが難しいですね、奥さんね。
きっちりマネをするにはそれ相応の技術が要るでしょ。

そういう俗世のあれこれにね、クチバシを突っ込むのはホリエらしくないかと思うんですけどね、まぁ昔から考えてきた色々が浮かび上がってきましてね。

「真似」って辞書で引くとね「形だけ似せること、模倣」って出てくるんですよ。
でもおかしくない?
真に似るって書いて真似じゃないの。形だけ似せればいいってもんじゃない。
真似っていうのはね、それを作った人のそれを作るに至った良いことも悪いことも含めたあれやこれやも全部ひっくるめて引き受けて初めて「真似」ってことになるんじゃないかと。
結局愛情なんですね。

今巷ではね、なんだか琳派だなんだと盛り上がってるんだけれど、オマージュでありリスペクトだとする方々は尾形光琳って大昔の人の精神のなんたるかをちゃんと理解してそれを自分の作品に反映させてるカシコい人たち(まぁ乗っかってるだけの人たちもどうもいるけどね)なわけでね。
「あのタッチなんだかイイカンジだしいただいちゃおう」なんてことは思ってないことが前提でしょ?

でも元々その「なんだかイイカンジ」を上手く利用して世の中の流れを作っちゃおうって職業だった方々がね、「いただいちゃう」っていうのは「ああ、あるんだろうな」と思うわけ。
いや、それを肯定してるわけじゃなくてね、奥さん。
その辺がちょっと掘り起こされてじゃんじゃん出てきちゃったなんて、元々そういう構図がそこかしこにあってそれを良く思ってなかった人たちが一斉に攻撃しちゃってるんでしょ、多分。
コネで仕事する大手広告会社に叩かれて、大したことできないのに何となく渡ってきちゃってる人たちを横目にしんどい仕事を安くでやらざるを得なかった人たちがヤンヤヤンヤと手を叩いたりして。
まぁそれはいいとして。よくないけど(笑)

「なんだかイイカンジ」だから使っちゃう?って思考回路が常態化してると、それがもう「真似」にもならないような「パクり」を量産するサーキットになるんだろうね。多分そうなるとやってる本人たちはそうと思わずにそれやっちゃってるよね。

でもね、それには愛情がないのよね。「手段」や「材料」にはなってるけど。
本当にその表現手法や作品が好きで「真似」てるってわけじゃないのが、何となくわかる。
筋が通ってない、ってファジーな表現しかできないけれど、でもそれなんだよね。
本当はさ、「エッセンスをいただく」ってだけでもかなりな体力が要るのよ。
真似たい対象にいかに近づけるかってものすごく体力要るの。
「パクり」には体力が感じられないのよね。汗かいた感じがしない。頑張ってない。う〜ん、頑張ってないって言い方がまたファジーかな(笑)中学生かよ、って?

「ウソついてでも世の中の流れを作る」(それが良いことか悪いことかは別の議論でね)ってことが仕事だって勝てば官軍な人たち相手にそんな根性論みたいなことで相対しても禅問答にしかならないんだろうけどね、やっぱその辺、愛情の問題だと思うんですね。

ね、わかってもらえます?

あ、あとデザインの仕事に親のコネとか持ち出されるのもキライかも(笑)
汗かいてないからね。
地盤も基本も持ってない人間にすりゃ、ネタミもあるよね(笑)多分。

自分の考えがまとまってないうちに書き出しちゃったから無茶苦茶ね。
でももう書き直す気力がないので垂れ流しちゃう。
ごめんなさいね。
どうせ大した影響力なんてないホリエのほざいてる一般論だから。あくまでね、一般論。大事だから2回言いましたよ。もう1回言っとこうかな。一般論ですよ(笑)、ね。

by radi-spa.horie | 2015-08-20 01:38 | 仕事 | Comments(0)
2015年 08月 04日

料理>デザイン

c0057602_10204643.jpgブログのアップは久しぶりですね、奥さん。
いやここんとこバタバタしてたもんで、って言っても言い訳に聞こえちゃいますかね。
とはいえ、TwitterやFacebookをご覧の方は色々とご存知だと思いますけどね、今ホリエは毎週金曜日のランチ限定でカレー屋をやらせてもらってるんですよ。

今回はその告知、ではなく(笑)

すごく楽しくてね。それが。
最初そのお話をもらった時は正直「毎週はちょっと大変かなぁ」と思ったんです。
だってそうじゃないの、ルーティンワークが体質に合わなくて、他人としゃべるのが苦手でパニック障害までおこして会社辞めたんだから、ぶっちゃけ。
それが毎週毎週決まった時間に同じものを売ってお客さんとコミュニケーションとって、って考えるだけでも憂鬱でね。えらいこと引き受けちゃったなぁ、なんて思ったもんですよ。仕込みを含め1週間・7日のうち2日間はカレーに費やしちゃうんだから。

それがそんな憂鬱もかなり早い時点でどこへやら。
これがね、楽しいの、奥さん。

もちろんホリエの本業はグラフィックデザインだってご存知でしょ?
「デザインやりますから」って会社辞めたんだから(笑)

でもね、好きで始めたそのデザインより今はカレー作り(というか料理)が楽しくなっちゃってる。
趣味って意味じゃなくね。
趣味で作るカレーはもちろん楽しいですけどね。自分の好きなもの入れて自分の好きな味付けにすりゃいんだから。それはそれで大好きなんだけど。
じゃなくてね、お客さんが飽きないカレーを想像して作る作業っていうのがね、楽しいの。
だから今お店でお出ししてるカレーは「ホリエ好みのカレーをベースにしたできるだけ特徴をなくしたカレー」ってことになるのよね。
もちろんトッピングでバリエーションは付けるけども基本は突出した強いダシや特徴的なスパイスを感じないカレーを目指してます。
「甘くて辛い」カレーとかスパイスの効いた個性的なカレーとかが流行ってるんだけどね。巷では。

でね、なんでこんなに楽しいのか考えたわけですよ。自分なりに。

デザインってね、いいのができたなぁって思って見せてもクライアントはしかめっ面しかしてくれないわけですよ。「う〜ん」ってうなっちゃったりなんかしてね。ヒドい時には「すごくいいんだけどなんか足りない」とか言われてね。
それが料理はね、「美味しい」って言ってくれる。笑ってくれる。褒めてくれる。
結局は中身が子供なもんだからストレートに褒められたいんだ、ということに気づいてね。
そうかそうか、そういうことかと得心がいったわけですよ。
気づくのが遅かったなぁ。もう46だもん(笑)。これが30前ならエイヤッとどこかの厨房で修行したりとかできたんだろうけど。初老のおじさんを雇ったりしたら気を使うだろうし(笑)ね。

まぁ、今の状況をじっくり楽しんでみようかな、と思ってますけどね。
だからね、奥さん、カレーも食べに来てみてね。
京都北野天満宮南の「魔法にかかったロバ」って1日店長のお店で毎週金曜日11時〜17時まで開けてますからね。ホリエらしくお昼から飲んでもらえるようにおつまみも少し準備してお待ちしてますからね。

by radi-spa.horie | 2015-08-04 11:05 | 仕事 | Comments(1)
2015年 03月 15日

やりかた

安くてある程度なんでも言うこと聞いて便利だから、という理由でお仕事いただくのには慣れたんだけれど、大先輩に「そういうのは自分のウデを鈍らせるよ」とお説教を食らうとごもっとも過ぎて返す言葉もない。

「小賢しいアーティストなんて人種になる必要はないけど、技術者は何でも屋にもなっちゃダメ」
「相手が出せる限界ギリギリまでお金を出してもらって、それに見合った仕事で返しなさい」
「趣味でやってることの方がお金になる、っていうのは本末転倒」
「受けるたびにちょっとでもギャランティを増やしてもらえる仕事にすることが大事」
「自分で最低ラインを決めて交渉に臨みなさい」
「その仕事に割く時間や、その仕事に起因するリスクをちゃんとお金に換算しなさい」
「楽しいだけならそれは仕事とはいわない」

いちいちごもっともで全く言い返せません。
このトシになって一体何やってんだとかなり凹んでおります。
そう思うと会社員の頃は良くも悪くもコンスタントに評価を受けてたんだな、と再確認。
あ、発言の主は純粋にホリエに対する愛情で言うてくれてはるだけです(笑)



いや、笑い事じゃないんだよなぁ。
ナケテクルナァ。


"Hold Your Hand" by Perfume

by radi-spa.horie | 2015-03-15 00:14 | 仕事 | Comments(0)
2015年 02月 08日

まさかの開店【告知】

c0057602_15112911.jpg
きたる3月8日(日)、ひょんなことで「ホリエバル」なんてものをやらせていただくことになりました。
いつもお世話になってる日替わり店長の店「魔法にかかったロバ」(以下「まほロバ」)で。

実はホリエの単独キッチンは今回が初めて(貸切営業でやらせてもらったことはありましたが)なので若干の緊張感もあるわけです(笑)
ドリンクは盟友・宮部ね〜さんが担当してくれるのでそこだけが心の支え。

今回、ホリエの料理だけではなく東京からお越しの「潦(にわたずみ)」さんという名うてのアコースティックデュオのミニライヴもお楽しみいただける趣向でしてね。「ホリエバル with 潦ミニライヴ〜立ち飲みで大人ライヴを」って銘打って。
このお二人、やたら腕の立つギタリストのオジ様と歌の上手いセクシーなお姉さんのデュオで「オリジナルはやらない」って潔い割り切り方(笑)でおなじみの名曲をアコースティックアレンジで聴かせてくれる、我々中高年にはうれしい、若い人には新鮮な方々。京都での音出しは初めてってことなので是非とも皆さんに聴いていただきたい。

当日はホリエおなじみのアテから初めてやってみました的なバルメニューまでご用意して皆様のお越しをお待ちいたしております。ワインももちろんご用意しますが、まほロバには常時数種類の日本酒やもちろん生ビールもありますので飲めや歌えやで盛り上がっていただけること間違いナシ。
なにより初めての単独出店でお客さんが少ないなんてことになったらかなり凹むので(笑)万障お繰り合わせの上お越しくださいますようお願い申しあげます。決して広くはない店内ですが、立ち飲みなので肩擦り合わせて盛り上がってください。
早めにお越しいただいてほろ酔い気分でライヴを楽しんでいただいてもよし、ライヴ後ゆっくりと(多分出演者と一緒に・笑)呑んでいただいてもよし。


「ホリエバル with 潦(にわたずみ)ミニライヴ〜立ち飲みで大人ライヴを」
日時:3月8日(日) 18:00〜24:00(L.O.23:30) 潦(にわたずみ)ミニライヴは19:00〜20:00の予定
場所:魔法にかかったロバ(京都府京都市上京区西町90 電話:075-463-6866)

by radi-spa.horie | 2015-02-08 15:52 | 仕事 | Comments(0)