2008年 11月 12日
先月はバタバタでなんにもご紹介できないまま終わってしまいました。 そんな中、夜ごとに聴いていたCDがこれです。 「S-F-X」 by 細野晴臣 なんとな〜く思い出してネットで購入。 これね、1984年の作品なんです。 でも今聴いて全く「いつ」の作品なんだかわかりません。 それくらいアヴァンギャルドな内容ではある訳なんですが、 今で言ういわゆる「ディープ・ハウス」や「ワールド・ミュージック」や「アンビエント」がもう取り入れられてます。 思えばYMOなんてモンスターグループが「散開」後、 次の動向をファンの誰もが待ち望んでいた細野氏が 「Non Standardレーベル」から出した答えがこれでした。 当時ホリエは高1、これをアナログレコードですり切れるほど聴いてました。 それはファンクなクラビネットが暴れる「Body Snachers」に始まり、 ピアノのリフが印象的な「Androgena」、当時珍しかったサンプリングを大きくフィーチャーした「SFX」と続く。 キューブリックの「博士の異常な愛情」にインスパイアされた「Strange Love」はメロウなメロディーを本人が唄い、 完全アンビエント系の「Alternative3」はYMOのアナデジなテクノを超えようとした「デジデジ」なサウンドでまとめる。 いずれも今の「HASYMO」にもつながるようなデジタルレコーディングを意識した曲が続く。 でもね、最後の「Dark Side Of The Star」はなぜか「それ以外のもの」を感じさせる。 緩やかなノイズのようなシンセ音に重なるのは 極端にエフェクト処理されたピアノの音数の少ないメロディー。 サティの曲にも似た「静かに死ぬための」メロディー。 その日一日の終わり、つまりその日の死を迎えるには最適な曲。 ゆっくりと暗闇に落ちて行くように眠れるような曲。 この曲を聴くためだけに衝動的に買ったと言っても過言ではなかったのです。 ぜひ。
by radi-spa.horie
| 2008-11-12 21:16
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