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2014年 01月 03日

東京行き顛末記(長文注意)

和歌山の一泊旅行もとい一泊仕事から戻って急いで支度をし、ハラダイスカウンターショウ・クリスマスイブイブライブのデザートを担当させてもらい、皆さんに一応のご好評をいただいて22時ごろ、後片付けもそこそこに(関係各位、ご迷惑をおかけしました)京都駅八条口の夜行バス乗り場へタクシーでゴー。早く出させていただいたおかげで若干の時間の余裕ができたのですぐ近くのなか卯で食事。これからバスに勝ち目のない戦いを挑むからね、それはちゃんと腹ごしらえをしとかないと。それにしても周りはリクルートスーツに身を包んだ同じカッコ、同じ髪型の恐らく3回生であろう若モンと「帰ってくる頃にはミッキーやミニーの耳つけてる」であろうアヴェックたちでいっぱい。最近はスノボ行ったりするのはもうオジさんや家族連ればかりなんだろうかねぇ。
毎度思うけどあの同じカッコ、同じ髪型の脱個性組から自分とこの社風に合った若モンを選び取るのは不可能なんじゃないかとさえ思うんだけれども、同じように脱個性な社畜であらせられる人事採用担当のみなさんには簡単なことなんでしょうね。

憎まれ口な閑話休題。

いよいよ時間となって乗り込んだ夜行バスでしたが、今回は体のことを考えWiller Expressのゆったり3列シートを選んでいたもんで意外に拍子抜けなぐらい快適。それが証拠に最初の休憩地・滋賀県草津SAでトイレに降りた後は運転疲れもデザート担当のキンチョーもあってか気付いたらもう神奈川。

東京行き顛末記(長文注意)_c0057602_174106.jpgウトウトしつつ新宿西口に到着後は地下鉄で急ぎ築地市場へ。だって昨夜のなか卯では「満腹感で寝づらかったら」と珍しく控えめにしたのでもう空腹感が限界。歩くのがやっと。ようやく(個人感想)到着した築地の場内市場、いつもお邪魔する「かとう」さんにてもうチャキチャキ過ぎて関西人には一瞬わからないほどの看板娘との問答も楽しく、金目のカマの煮付けで朝から一杯。そのあと〆に定番の「井上」さんじゃなしに「若葉」さんへ。個人的にはこちらの極細ちぢれ麺が好きです。熱々をさっと硬派に片付け、場外をフラフラしてそのまま宿のある九段下へ。チェックインにはまだ時間があったんですが荷物を降ろさないと肩が凝って仕方が無いのでね。身軽になって徒歩で向うは東京の神様に教えていただいた神保町のカフェ「さぼうる」さんへ。


東京行き顛末記(長文注意)_c0057602_17421281.jpgもうなんだかいわゆる山小屋風のカフェやバーが流行った頃そのままのカフェで柱に「昭和42年卒業○○大学広研」なんて落書きされているのを眺めつつ11時までぼんやりとスイートベルモットを舐めておりました。そう、11時半まで。なぜ11時半までか。それは神様情報(もとえさん、ホンマにありがとうございました)の中のもうひとつ気になった物件(笑)「スヰートポーヅ」さんがすぐ近くにあったからで、そこが開店11時半だったわけで。


東京行き顛末記(長文注意)_c0057602_17422693.jpgかくしてスイートベルモットの余韻で結局12時近くまでグダグダしてしまい、お店にうかがった頃には完全に満員。あかんがな。情報を活かし切れてない自堕落な自分を恨んでいるとお店のお母さんが「ここ、ここに座っといてね」とおっしゃるので「ここ、て言うても目の前でメシ食ってはるやん」と思いつつ陣取るとほどなくすぐ後ろの席が空く。どうやらかなり回転が早いお店のようです。そうそう、ホリエが気になってたのは「シブくていい」との情報があったお店自慢の餃子もさることながらその店名。でも席について「餃子の中、定食で」と注文して箸袋を見たらすぐに得心がいきました。「ポーヅ」とは「包子」つまり肉まんのこと。今や餃子がメインな風情の同店ですが、提供される時間を制限しているほどその肉まんは人気のようでした。現に何組か「今の時間はお出しできません」との説明に肩を落として帰って行ったもん。機会があればぜひともご相伴にあずかりたいもんです。件の餃子はといえば、薄いのに妙にムチムチ感のある皮で肉々しい餡を包むというより「巻く」タイプで、食事をしてる感の非常に強いもの。どうりでやたらと企業戦士が慌ただしく入ってくるはずです。ホリエのようにビールでゆったりなんてツーリスト丸出し(笑)。でもしっかり楽しんでましたが。そんなこんなでゆっくりしてたらいい時間。再び徒歩で九段下へとって返し、チェックイン。いささか勝った感があるとはいえ夜行バスでどっぷりとこいてしまった寝汗や前日の朝から剃っていないヒゲが愛しのあのコに会うには相応しくない状態だったのでシャワーを浴びヒゲを整えてちゃんと着替えたらいざ水道橋。


東京行き顛末記(長文注意)_c0057602_17431173.jpg思えば前回のドーム公演「1234567891011」から3年ぶりの東京ドーム。それもチケットの番号を見る限りではアリーナの真ん中のブロックっぽい。高まるキンチョー。大阪公演ではライブ中に使われる映像の中で自分が見つけにくかった反省も踏まえて上着を真っ黄っきにして臨んだスキャンもうわの空。いざ会場入りして席を探したら…。

アリーナど真ん中の前から3列目。あかんがな、もう胃が痛いがな。
開演時間が近づくとともに強くなる胃痛。あかん、近すぎる。このまま倒れるんちゃうか…。
という心配はどこへやら、「Enter the Sphere」で映像が始まると拳を振り上げ大騒ぎ(笑)途中何度か彼女と目が合って焦りましたが(いや、今回こそ本当に)やたらと長い最初のトークにヒヤヒヤしながら(笑)楽しいひと時を過ごしました。東京ドームは4万5千人だったそうで、さすがに京セラドーム大阪の3万人とは物量が違って、あ〜ちゃんもその迫力に大騒ぎでしたが、アリーナの盛り上がりようは全然大阪の方が盛り上がってました。いや〜、それにしても近かった。意外に今回は会場後方での演出も多くて、いつも見れない方向から見れたり、アンコールの「Dream Land」終わりでの球体に消えていく様を最後の最後まで見れたりと神席ならではの楽しめよう。
感動でフワフワしていたおかげで終了後の規制退場のイライラもそれほど感じることなく(笑)会場の外へ出たんですがそこからが長かった!アリーナの出口が水道橋駅とは逆の方向で、車が全然捕まらない。その後に予約していた食事の席は21時半。出たのが21時過ぎ。ドームのゲート前の広場を突っ切ろうにもとんでもない人の渦で水道橋の方へ行けない状態。そりゃそうだ。4万5千人の大集会だもの。そうこうしてる間に時間は迫る…。なんだよこれなら多少遠回りでも歩いた方が早かったんじゃないの、でも今の足ではちょっと、なんて思いだしたころにようやく乗れました。


東京行き顛末記(長文注意)_c0057602_1743308.jpg止めた方向が逆だったので多少無理してもらいつつ(笑)神楽坂の毘沙門さん前へ到着。お店には予約時間ギリギリで到着。男前オーナーシェフにわざわざ迎えてもらいつつ「カウンターの端の席でいいですよ」なんて言ってたのに落ち着ける良席に案内していただき腰を落ち着けた次第。
上京の際はほぼ必ずお邪魔している(ごめんね、いっつも)人気店「arbol(アルボール)」さん。古い友人のご主人が切り盛りされているお店でちょくちょくメディアにも取り上げられている超のつくような人気店にも関わらず、オーナー初めスタッフの皆さんフランクで長居しやすい。それが欠点と言えば欠点(笑)もちろん季節メニューもグランドメニューもハズレがなくて今回も大満足。ズワイガニのカルパッチョもサイコーに美味かったんですが残念ながら友人は合流できずで、こじんまりとたっぷり(笑)飲ませていただきました。

ふらつく足で歩いて宿へ帰投。したはずですが全く覚えておらず。夜中に起きた時にはなぜか水と炭酸水の両方をコンビニで買ってきたことに気付いた始末。足もパンパン、腕も上がらないのでそのままもう一度夢の中。起きたら9時過ぎ(笑)

ナマケモノのような動きで(笑)ようやくベッドから出て、地下鉄を乗り継ぎ今日の目的地スカイツリーへ。前回は完成直前だったか自分の予定が作れずだったかで上がっておらず、どうしても上がりたかったんです。

東京行き顛末記(長文注意)_c0057602_174635.jpgただまぁ下町の方へ出かけるならついでに、ととりあえず足は駒形へ。11時に開店するのももどかしく(なにしろ下足札が一番・笑)「駒形どぜう」さんで今回はナマズ鍋もいただきました。これがまたドジョウの方とは違う甘辛い出汁で炊かれて、同居の豆腐もいい塩梅。4合瓶なんてすぐなくなっちゃうもの。怖いですねぇ。


東京行き顛末記(長文注意)_c0057602_17441719.jpgで、アルコールのせいなんだか昨日の大暴れのせいなんだか(たぶん両方)ふらつく足で歩いてスカイツリーへ。意外と近いです。途中、鞄メーカーのACEさんの「鞄博物館」なるニッチなものにも遭遇しゆっくりゆっくり時間は過ぎていきました。
スカイツリーに到着してようやく気付きましたが、思えば12月25日。展望室へのチケットの列はアヴェックでとんでもないことになっておりゲンナリ。まぁここまで来たんだしね、と並んだら意外にスルスルと列は進み15分ほどでエレベーターで上へ。今夜の目的地を遥か彼方にながめつつその上の特別展望室へもついでに。いややっぱ高いね。文字通り雲の上。
しばし空中散歩を楽しんだあとはドームで15時に約束しているチケット譲渡相手のもとへ。ギリギリまで引き取り手がつかなかったので、当初1泊だった予定を2泊にして25日も参戦の予定だったんですが出発の前日になって25日の分に引き取り手がつきまして。お断りしてもよかったんですが「観たいけどまだ観てない人」に観てもらったほうがいいかな、と思い直して。その分ゆっくりしてもいいかな、と。25ゲートの前でお待ちの先方さんとひとしきりPerfume談義に花を咲かせて無事にチケットをお渡しし、いったん宿へ。


東京行き顛末記(長文注意)_c0057602_17443520.jpg夜は夜で「タワーツアーだ」なんて東京タワーへ。実は界隈へは何度も行って、下からは何度も見上げてたんですが展望台へ上がった経験はなくて。今回せっかくなので上がってみようと思い立って行ってみました。が、やっぱり12月25日(笑)辺りはアヴェック全開。でもチケットの列はほんの少しってとこがなんだか寂しい感じでしたが、やっぱりねなんだかこっちのほうが風情があるというか「建築物」って感じがしていいですね。ひとしきり下界を眺めたあとは夕食へ。
どこかで蕎麦でも、と思いつつ宿を出たんですが途中で見かけたアルゼンチン料理店の看板がミョーに気になって行ってみることに。


東京行き顛末記(長文注意)_c0057602_17445220.jpg住宅街の中に「え、ここ?」な感じで佇むお店「EL CAMINITO(エル・カミニート)」さん。早い時間にうかがったせいか店内には他にお客さんがおらず帰るまで完全貸し切り状態。ご主人(オーナーシェフ?)もサービス担当の奥さんもなかなかに一癖ありそうな感じ。「あ〜、これやっちゃったかなぁ」と思わずドキッとしましたが(笑)料理の味は確かでした。調べてみたらブエノスアイレスの大使館でシェフをされてた経験者とか。そりゃ確かなはず。「キルメス」って日本では聞いたこともないような(どうもアルゼンチンではポピュラーみたい)ブランドのビールを飲みつつ人参と卵のサラダ(これが美味かった!)やエンパナーダ(具沢山のミートパイ・これも美味かった!)をいただき、メインにはミラネサ(しっかり下味の効いたビーフカツレツ・これも美味かった!)でお腹いっぱい。デザートに後ろ髪をひかれつつ、これだけ食べたらもう無理。クセがあるものの(笑)最終的には非常に打ち解けていただけた奥様に見送られて宿へ戻りました。
それほど飲んだわけでもなかったんですが、疲れがとれてないせいもあってか若干ふらつく足もと。これぐらいがいいね。

で、そんな状態のご機嫌さん具合のところに諸用で予定より若干早く戻る必要がありそうなメールが。ま、いいか。ゆっくり楽しんだし。早めに寝よう。


東京行き顛末記(長文注意)_c0057602_17451542.jpg前日とは打って変わって一度も起きることなく眠った朝は必要以上に(笑)早く起きてしまい、変に二度寝をしてしまったら結局9時過ぎ!あわててホテルの朝食を摂りチェックアウト。昼過ぎの新幹線までに気になってた国立西洋美術館の「モネ〜風景を見る眼」へ。今回西洋美術館所蔵の印象派関連とポーラ美術館所蔵の印象派作品が一度に見れるということだったので、多少無理してでも行きたかったんです。モネを、というよりピサロを(笑)「エラニーの花咲く梨の木、朝」が見れたので大満足。


東京行き顛末記(長文注意)_c0057602_17453414.jpg美術館を出たのが11時ごろ、新幹線の時間は迫る。とりあえず昼食をとってから乗りたい、ということでパパッと食べれて東京っぽいもの(笑)で月島へ。以前おすすめいただいてた「はざま」さんで店名の付いた「はざまもんじゃ」を。トッピングがものすごいボリューム。でもこれもんじゃ焼きにすると意外とペロッといけるもんで。中瓶をいただきながらペロッといきました。あの粉モンの文化は東西変われども魔法です。

そんなこんなでバタバタした今回の東京探訪記、えらく長くなってしまいましたが最後までおつき合いいただきありがとうございました。

東京行き顛末記(長文注意)_c0057602_17472684.jpg最後に東京駅で例の「イベリコ豚重」をゲット、上の豚と付け合わせのガリでハイボールを一本空け京都に戻ってきました。隣の席の女子、通路をはさんだ向こうのおじさん、後ろの席のおばちゃん、ことごとく風邪っぽい咳をしていたのでイヤ〜な予感がしてましたが、その影響が出たのは2日後でした(笑)。お粗末。

by radi-spa.horie | 2014-01-03 17:37 | 紀行


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