2015年 03月 14日
あの「アイアンマン」のジョン・ファヴローが脚本・監督そして主演! そう、「アイアンマン」でもハッピー役で出演しているように彼はもともと役者でね。結構な出演作品があるわけですよ。いい味出してんだからもっと役者として仕事したらいいのに、とホリエなんかは思っていたわけ。そこへ今回の作品だったので大喜びです(笑) まぁ「アイアンマン」で一躍ハリウッドの寵児になっちゃったモンだから演出家として引っ張りだこになるのは仕方がなかったんでしょうが、興行収入こそまぁまぁだった「アイアンマン2」への評論家の酷評やその後の「カウボーイ&エイリアン」での大コケで「自分の作りたいものを作れないジレンマ」を感じていたストレスを「ほぼ自主制作」という形で吐き出した感があります。 主役がシェフを務めるレストランのオーナー(ダスティン・ホフマン!)と意見の対立で飛び出したり、Twitterを駆使する(笑)グルメ評論家(オリヴァー・プラット!)のネット攻撃に翻弄される様はそのままファヴローの実体験に他ならないんだろうと思いますね。今やどんなジャンルのクリエイターも同じ悩みを抱えてるはず。 そんな小粒な佳作の脇を支えるのは前述のダスティン・ホフマン、オリヴァー・プラットに加え、ロバート・ダウニーJr.(この人の役どころがまたムダにエキセントリック・笑)やスカーレット・ヨハンソン(やはり普通の姿がエロい・笑)などのアイアンマン組、ジョン・レグイザモやボビー・カナベイルなどのラテン組(笑)などめちゃくちゃ豪華キャスト。その辺もファヴローの人柄からくる人脈の広さを象徴しているようです。 そんな中、息子役で出演のエムジェイ・アンソニー君がめっちゃいい。これがほぼ初めての映画出演みたいですが、飄々とした小学生を見事に演じております。ストーリーが展開していく中でちょっとずつ変化していく気持ちの動きや、今どきの子供らしくメディアを使いこなす様がものすごく自然体でしかもストーリーの根幹をしっかりと作っている感じ。脚本や演出の面白さもあるんでしょうが、彼の表情や台詞回しによるところが非常に大きい気がします。 音楽は、と思って調べてみたら「音楽監修」という肩書きでマシュー・スクレイヤーと出てくる。「誰、それ?」と思ったらサンタモニカのコミュニティFM「KCRW」のスーパーバイザー。要は「サントラ」ではなく「プレイリスト」なんですね。ラテンをメインにジャズあり、ヒップホップありのお買い得コンピレーションアルバム(笑)。その選曲がまた素晴らしい。サントラだけでも充分買いです。事実ホリエはすぐ買っちゃいました(笑) ストーリーのバックボーンを支えるフードはあのフードトラックブームの火付け役・ロイ・チョイによるものらしく「作りたいものを作れないジレンマ」という意味では監督と意気投合したのもわかります。自身もエンドクレジットで登場して監督に調理を指南していますが、本当に料理に熱い男な感じ(笑) 今作に出てくる料理全部美味そうです。何かまともなものを食べながらでないと観ていられない。 料理・音楽・役者・ストーリー全てが感覚的でホリエ好みの今作、今の所今年の暫定トップです。ぜひ。 映画はエンターテインメントでないと、というお手本のような映画でした。
by radi-spa.horie
| 2015-03-14 11:14
| 映画&舞台他
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