2016年 10月 27日
前評判ではね「ジャスティン・リンでスタートレックの機微を描けるのか」なんて心配されてたけど、そりゃそんな心配いらないよね。 それにしても今回は配給会社の売り方が悪すぎた。 トレッキーが求めてない「ハイスピードアクション」なんてとこを前面に押し出して(そりゃジャスティン・リンだからわからなくはないけど)売っちゃうもんだから全然触手が動かないもの。 多分スタートダッシュ悪かったんじゃないかなぁ。 そんな心配もなんのその。 めっちゃよかったです。 いわゆる「ケルヴィン・タイムライン(っていうかそれはもう公然の事実になったのね・笑)」の前2作をちゃんと踏襲しつつもジャスティン・リンのカラーである男臭いドラマやスピード感のあるチェイスも入れつつ、スタートレックとして押さえるべきところはちゃんと押さえた心憎い内容になってます。 脚本にスコッティ役の多才なサイモン・ペッグ(スターウォーズファンでトレッキー)が入ってることもあってトレッキーが納得出来る脚本になりつつ、それ以外の人もちゃんと楽しめるストーリーでなによりわかりやすい。 そういう意味ではTOSのファンもそれ以降のシリーズのファンもちゃんと楽しめる(なにしろ100年前のUSSフランクリンが出てきちゃうからね)し、先日亡くなったレナード・ニモイについてもちゃんと「ミスター・スポック」としてドラマがあるし、スタートレックはJJエイブラムズのからしか知らないって人もちゃんと楽しめる。 素晴らしい。 BGMもバッド・ロボット・プロダクションズといえば、のマイケル・ジアッキーノの「残らないのにちゃんと煽る」スコアでたまらなくよかったし、ジャスティン・リンらしい歌モノの選曲や前々作で使われた楽曲をいいタイミングでぶっこんでくるあたり「ワイルドスピード」で見せたストリート系へのセンスを見られてたまらなくいいです。 惜しくらむはつい先日事故死したアントン・イェルチンの遺作となってしまったこと。 今作でもTOSのチェコフを思わせる好演を見せていただけに非常に残念です。 今後のチェコフ役はどうすんだろ。 第4作もプロダクションは決定してるだけに気にはなります。 変なセックスシーンも妙な哲学を振りかざしたところもないのでデートムービーにもぴったりですが、前作・前々作を復習してからのほうが楽しめるかも。
by radi-spa.horie
| 2016-10-27 21:30
| 映画&舞台他
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