2018年 03月 21日
今までPerfumeさんのライブは数々足を運んできましたが「着席での観覧となっております」と表示されていたのは初めてでした。 「Reframe」=再構築、と銘打たれたこの「イベント」、どんなことをやるのか一切知らされておらず、おっかなびっくりで蓋を開けてみたら想像以上に「再構築」でした。 ここ数年、真鍋大度率いる技術者集団・ライゾマティクスがライブ演出に加わってからというもの、次々と新しい技術に挑戦し続けてきているチームPerfumeですが、特に紅白歌合戦をはじめとするNHKの放送で見せてきたライゾマティクスとのコラボはファンならずとも「なんかPerfumeのステージってすごいことやってる」という認識を植え付けてきたように思います。 今回のステージはその集大成。 というか文字通りその全てを再構築し、昇華させる作業でした。 誤解を恐れずに言えば「新しいことは何ひとつない」舞台。 それほどチームPerfumeがここ数年でやってきたことは最新技術に裏打ちされた(そして技術だけじゃない)きらびやかな色々だったと言えます。 その「再構築」を通して演出のMIKIKOの脳内に広がる(広がっていた)風景や・ライゾマティクスの持つ職人芸的な最新技術や・自らのアーティストとしてのパフォーマンスだけじゃない「アートの素材」としてのPerfumeのポテンシャルの高さを「額に入れて」改めて表現した舞台。 今日の配信でのダイナミックVR映像を含め、そこで見たのはそして、 楽曲を支えたアーティストの才能や奇才ともいえる演出家の求めるものや最新技術の持つ表現力を活かせる、Perfumeの3人の表現スキルの高さでした。 彼女たちよりキレたダンスを見せるパフォーマーも、巧い歌を聴かせるシンガーもたくさんいるけれど、あの様々なコラボレーションの中で求められる課題を確実にクリアしていけるのは彼女たちしかいないと改めて思い知らされました。 だからこそ、その風景の中での3人の歌声に心底癒された1時間でもありました。 Perfumeのライブとしては異例でもある「MCなし」のライブの全てが終わり、ホッとした様子で広島弁を発する彼女たち。 そんな3人を見ていると「ああ、Perfumeが好きでよかった」とも思いましたが。 そしてNHKホールを後にしながら今回のショーケース的なライブを形にしたチームPerfumeは2020年に向けて「次のターン」に入ったことを認識しました。 中途半端なインスタレーション表現にとどまらず「技術」を「アート」へ昇華させる段階を終え、次の「何か」へ進みだした彼女たちを取り巻く人々。 ここからのチームPerfumeの動向が楽しみです。
by radi-spa.horie
| 2018-03-21 18:14
| 映画&舞台他
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