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2008年 06月 18日

ルーブル美術館展 フランス宮廷の美

ルーブル美術館展 フランス宮廷の美_c0057602_2344897.jpg日本初公開の品が何点かあるとかで興味があったんですが、ようやく神戸市立博物館での展示に行ってきました。

ロカイユがどうだ、ネオ・クラシックがなんだと難しいことを言う前に、誰かあの品々を観た感想を教えてください。

ホリエにとっては「排他主義民族の禍々しい遺物」にしか映りませんでした。

というのも。

なかでも目を引いたのは中国磁器や日本の蒔絵などを「素材」にしてつくられたインテリア。
他国の文化を自分達の文化で蹂躙して我がものにしてしまう。
ものすごくぞっとしました。
そして「京都の公家文化と同じやな」と思いました。
洗練はされたものの、成熟していない金持ちの文化。
自分たちの生活様式に他国の文化を合わさせる傲慢。
まるで子供が自分の家でないと寝られないように、
自分たちのものとは違うものを自分たちの土俵に上げてしまう。

でも自分たちのものとは違うものを欲する征服欲。
知らない世界にあこがれる、果てしのない欲望。

あれを作った職人たちは今まで使ったことのない素材を与えられ、
使いきれないほどの予算を与えられて
クライアントを喜ばせるためだけにとんでもないテクニックを見せる。
それがどういうことだかわからずに。

「ダイアモンドを象眼した嗅ぎタバコ入れ」にやたらたかるオバちゃんたちとともに
なかなかにしんどいものでした。


ちなみに、マドレーヌをフランスに広めるきっかけになったポーランドの王女様
の肖像を初めて見ました。そうとは説明されていなかったけど。
なんでそのこと言わないの?結構大きい話題やと思うんやけど。

by radi-spa.horie | 2008-06-18 23:24 | 映画&舞台他


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